【書評・感想】AIに負けない子どもを育てる/新井 紀子

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この本から学べること

  • 読解力が身についているかを知ることができる
  • 意味がわかって読む子どもへの指針
  • 今からでも読解力を身につける方法

『書いてあるとおりに』のはずが、想定外の結果だった・・・

メールやラインの文章を誤解して失敗した・・・

テスト問題をちゃんと読めば合ってたはずなのになぁ

きっとそれは、キーワードだけを目で追っていた結果だったり、書いてある意味がわからなかったのかもしれません。

つまりほんとうの意味で読解力を養えていないということです。

本書は、『ほんとうの意味での読解力』を定義し、それを身についているか知ることができる一冊。

位置づけとしては同著者の前著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち/新井 紀子』の続編に当たります。

前作は『AI研究してたらやばいこと発見した!!この事実を知って!!』
そんな内容でした。もう少し噛み砕くと下記3点です。

  • AIってどんなものか、何ができて何ができないのか
  • AIに取って代わられる人とそうでない人の違い
  • 今の小中高の子どもは、取って代わられる可能性が非常に高い

『2018年2月』出版なので最近のAI事情からしたら少し古いですが、根本的なことは変わらないので、 『そうなんだぁ』と知ることができる作品。 面白いのでぜひ読んでほしいです。

今作は伝えたいことは 下記なので、今作だけでも十分読む価値はありました。

  • 読解力が身についているかを知ることができる
  • 意味がわかって読む子どもへの指針
  • 今からでも読解力を身につく考え方

目玉はリーディングスキルテストを体験できること!

リーディングスキルテストとは

文章に書かれている意味を正確にとらえる力(基礎的な読む力)を測定・診断するツール

人が文章を「読む」際の11の読解プロセスに注目

  • 文節に正しく区切る
  • 『誰が』『何を』『どうした』のような構造を正しく認識する
  • 常識や知識から推論して、未知の用語の意味を位置づける...など

それらを多面的に測り、つまずきの原因となるさまざまな阻害要因を測定する。

  • 学習スキルの習得不足
  • 基礎的な知識の欠落
  • 気づかない不適切な学習行動
問題タイプ診断内容
係り受け解析文の構造(主語・述語、修飾語・被修飾語の関係など)を把握する
照応解決代名詞が指す内容を認識する
同義文判定2つの文を読み比べて、意味が同じかどうかを判定する
推論既存の知識と新しく得た知識から、論理的に判断する
イメージ同定文と非言語情報(図表など)を正しく対応づける
具体例同定(辞書)辞書的な定義を用いて新しい語彙とその用法を獲得できる
具体例同定(理数)理数的な定義を理解して、その用法を獲得できる

自分(または家族)が、読解力と常識に加えて人間らしい柔軟な判断 を獲得できているか確認しましょう。

たとえ点数が悪くても焦らないで、「無知の知」だと思えばいい。

3個の行動ポイントを実践すれば、何歳でも獲得できるモノだと思います。

【要約】10個の抜粋ポイント

教科書を意味を理解して読めている子は少ない

前作の問題提起の内容であり、今作で解決の指針を示した主題です。

衝撃的な内容ですが、新人教育とか思い出すと『そういうことだったのか・・・』と思う面でもありました。

リーディングスキルテストを体験できる

これだけでも買ってよかったなと思います。

自身の現在の読解力を測ることができる。

また苦手な分野の傾向を知るのも大切!

回答これであっているか不安になる文もありましたが、それも含めてテストと考えて解いたほうがいいです。

リーディングスキルテストは大学ランクと相関がある

教科書や問題文を正しく読む力は、高校や大学の偏差値と少なからず相関がある。

著者はテスト結果を統計的に分析しそう結論付けています。

たしかに、2つの文が同じかわからなければ、自己採点もできない。

問題に対する理解が深まるはずもないですからね。

『きちんと読む』は疲れる

このテストやると、普段読んでる雑誌等では感じない疲労感を感じます。

さっと読めるときは、『キーワードのななめ読み』で意味を理解してなかったんだな気付く。

自分の子どもには正しく読める人にしてあげたい

僕には子どもがいませんが、この先できたら『意味を理解して読める』ようにしてあげたいと思えました。

これはこのテストの結果が、偏差値と相関しているからではなくて、 子どもが仕事を始める時に、今よりAIが進化している社会で活躍してほしいと願うからです。

そういった意味で、すべての親に読んでほしい本だと思う。

暗記の多用はAIに負ける

キーワードや穴埋めで認識していませんか?

記憶量と正確さで考えたら、人間が機械に勝てるわけないです。

同じ土俵に立たないで、機械が太刀打ちできない武器を身につけませんか?

AIは意味の理解や常識を持たない

人が当たり前にやっていることは機械には高度すぎてできないです。

所詮プログラム。統計と確率で「正解にこれが一番近そうだ」としか判断できない。

AIに勝つためには「読解力」を磨くしかない

前作で深堀りしている内容だけど、本作のテストはAIが苦手とするテスト

つまりこのテストを余裕を回答できる人は、すぐに仕事を奪われることがない希少な人材になれる!

読めることで仕事の幅は広がる

仕事してて思いますが、文章を理解しながら読んでいる人は少ない。

意味を読み取って、自分なりの言葉を使って発することで、任せられる仕事は段違いです。

読解力を養うのに年齢は関係ない

はじめから読めている人でも、今も読めない人でもない立場で、体験談として書いてあり納得しやすいです。

特効薬はないけど、処方箋は提示してあります。

ゆっくりでも正確に読むことの大切さ

これに尽きると思います。

【実践】3個の行動ポイント

ななめ読みの習慣を減らす

単語を眺めて適当に読んでも、ある程度わかったように感じる。

でも、その習慣が読解力低下の悪習。

ななめ読みでキーワードだけ拾って読む方法は『AI』と同じで、文章の雰囲気を読み取ることしかできない。

一語一語の関係を正しく解析しながら読むように心がける

暗記に極力頼らない

社会人になっても、資格取得だったりで勉強すること多いんですよね。
(昇給とかかかっていると余計に焦燥感が・・・)

そんなときでも、暗記は最小限にしないと身につかないと感じましたね。

ゼロにはできないけど、減らすことで理解を深める。

これで試験に臨む際、心の余裕が生まれる。

子どもに大人の話を聞かせてあげる

人間はすごい。いつの間にか常識も言葉も獲得している。

より伸ばしてあげるためには、話しかけるのが重要なんだなぁと気づきました。

スマホではなく、子どもに向かって話しかけたいと思いましたね。

きっと『かっこいい!』って真似してくれます。

本日の書籍情報

【書籍名】 AIに負けない子どもを育てる

【著者名】 新井 紀子著者情報

【出版社】 東洋経済新報社

【出版日】 22019/9/6

【こんな時に】 正しく読む力があるか確認したいとき

【キーワード】 読解力、教育、AI

【頁 数】 332ページ

【概要】

日本中で騒然の書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』、待望の続編。
AIが苦手とする読解力を人間が身につけるにはどうしたらいいのか?
読解力向上のために親、学校、個人ができることを提言。
小学校・中学校で実際に行われて成果をあげている授業・取組みを公開!
大人が読解力を身につける方法も明らかに。
あなたは大丈夫?
すぐにできる「体験版リーディングスキルテスト」も収録

【目 次】

  • 第1章 AIの限界と「教科書が読めない子どもたち」
  • 第2章 「読める」とはなんだろう
  • 第3章 リーディングスキルテスト、体験!
  • 第4章 リーディングスキルテストの構成
  • 第5章 タイプ別分析
  • 第6章 リーディングスキルテストでわかること
  • 第7章 リーディングスキルは上げられるのか?
  • 第8章 読解力を培う授業を提案する
  • 第9章 意味がわかって読む子どもに育てるために
  • 第10章 大人の読解力は上がらないのか?

簡単なまとめ・感想

前作で気になってたリーディングスキルテストできて良かったです。

それなりの点数で少し安心したと同時に、『なぜ読解力がそこそこ養われてたか』の心当たりがありました。

子どもの頃は漫画も本も読むの遅くて『もうちょっと早く読みたい』って思ってたけど、1文1文確かめながら読んでたなぁと思い出しました。

好きだったハリーポッターとか、"誰が" "いつ" "何をしたのか"頭の中で想像しながら動かしてました。

ゆっくりでも正確に読むことが大切

これを無意識に実践していたおかげと思います。

結果、小学生の僕は魔法使いにめちゃめちゃ憧れてましたけど(笑)

最近はビジネス書でも小説でもななめ読みでサクサク読んでしまっている気もするので、これを機会に自分の読書習慣を見つめ直すいい機会かと思いました。

  1. 要約を見ながら読む優先度を決める
  2. 全体の構成をからキーワードで本の主張部分を把握
  3. 大切な部分は正確に読み砕いて、自分の中に取り込む

こんな感じですかね。

前作のリンクも張っておくので興味があれば読んでみて下さい!

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